陽光保険北京金融城 設計 日建設計 2016年全体竣工

撮影 浅川敏

陽光保険北京金融城 設計 日建設計 2016年全体竣工

陽光保険本部の支援機関として作られた、北京通州の大規模な本社複合施設。 

特徴のない北京郊外の風景の中で、広大な庭園が赤レンガの建物を取り囲み、大学のキャンパスの空間効果を作り出しているのが特徴。

受賞

MIPIM ASIA  BEST OFFICE & BUSINESS DEVELOPMENT 銀賞


プロジェクト発足の背景プロジェクト開始当時、陽光保険は会社創設4年目で 北京郊外に大規模な本社施設開発を計画していた。董事長が設計者を物色している中で 平安保険(中国2位の民間保険会社)の上海張江のテクニカルサポートセンター社屋(日建設計で岡本担当)に出会い このような考え方の設計者に頼みたいと声をかけてもらった。
初めてその敷地に立った時
巨大な農地で 川に面していることが唯一の特徴。周辺全域が新しい郊外開発地区になっていたが まだ建物はなく 都市を売り込むためのマスターデザインパンフレットだけがあったが それも街づくりとしてのしっかりとしたコンセプトのあるものではなかった。
デザインの変遷と最終結果董事長が気に入ってくれた平安保険の建物は低層で雄大な敷地にヨーロッパのシャトー風の石張り施設が大きく広がったもの。そのような雰囲気をベースに様々なデザイン提案を行う中で 基本をレンガ積み外壁とち 中央に広大な庭園を取り囲む配置計画が 浮かび上がってきた

設計過程の議論の中で


設計中の困難

イギリス産の煉瓦を用いる設計を進めていたが 中国で輸入品の煉瓦を用いるにあたってコスト上の話や普通に用いられていない空積みという方法であることなど 様々な挑戦があったが 幸いにしてクライアント側の強いサポートによってこちらの意図通りに実現することができた。

設計裏話

上海やその他の地域に美しい煉瓦建築が見られるもののそれは歴史建造物であって 現代中国ではレンガ積みは壁の下塗りの材料として田舎で使われたりごく小さな建物に装飾的に使われるものではあっても しっかりした建築に大々的に使われるものではないという受け止められ方をしていた。実際にどのように煉瓦を積んでいくかを理解してもらうために 日本から煉瓦職人に来てもらい 中国の煉瓦職人と並んでサンプル施工をしてもらった。こての形状まで日本式と中国式では全く違っていることに初めて気づいた。 職人の動きなど 違いを確かめながら 目地の色や形 ラフに積む雰囲気などこちらの意図を伝えていったが 文化的な違いを退官する経験であった。